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ra｢…へぇ｣
ｺﾜｲｺﾜｲｺﾜｲ
無理。し ぬ。
ra｢じゃあ離れないってことね？そっか｣
｢…なにこいつ｣
｢行こリア｣
あ、帰るっぽい？らっきー！
ra｢無理にでも離れさせてやるから。邪魔すんな｣
…すれ違いざまにひっっっくい声で言われた。怖い。
スタスタと教室から出ていったリア軍団。
ひぇ、怖かった。
ちょっとビビりすぎて腰抜けた。すとん、って落ちて動けない。
え、怖くない？
そんなにテヒョンが好き？メン ヘラ？ヤン デレ？重くない？
1人で悩んでいるといきなり鳴り出したスマホ。
着信音にビビり倒してる私もちょっとやばい。
なんだテヒョンか。
『ぁ、どした？』
｢いやお前こそどうした｣
なんの事じゃい
｢まだ教室いんの？｣
『うん』
｢じゃあ待ってて｣
？？？
何をするというのですかテヒョンさん。
私今産まれたての小鹿レベルにがくがくしてまっせ。
自分の心臓の音以外の音がほとんどない中聞こえてきた声。
…リアちゃんかな？
教室出てってすぐだし、多分少し階段降りた1つ下の階にいると思う。声の響き方とか的に。
何故？誰かと遭遇したんか？
その遭遇者さん、出来れば教室に来ないで下さい。
1人座り込んでる変な人って認知されるのちょっと辛いです。
｢なにしてんの｣
『うわぁっ』
｢びびりすぎ。なにしてんの、って聞いてんだけど？｣
どうしよう。テヒョンが過去一レベルで怖い。
え、待って私なんかした？
なんで怒ってるんですか。
声が低いです。いつもより凄く。
怒ってますよね。
なんで後ろから声掛けてくんの。振り向けないですが。
テヒョン怖いって思ったの初めて説あるぞ。
ここまで怖いテヒョンとか知らない人ですやん。
まじで、私なんかした？
なんでテヒョン怒ってるの？
答えないともっと怒りそうだし、とりあえず、って思って振り向く決意をする。
結構勇気いるんだよこれが。このお怒りテヒョンに対しては。
恐る恐る振り向くと
教室の入口に寄りかかってるイケメン。
じゃなくてテヒョン。
てか待って、私座ったままなんですけど。テヒョンに不審がられるのでは？
いやでも、腰抜けて立てないわ。私今小鹿だからな？舐めんな？？
｢ねぇ｣
まってﾏｯﾃ待って
こっち来ないでください怖いです
｢なにしてんの、って｣
『ひぁ』
怖いっすテヒョンさん。
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作者名：いちご | 作成日時：2024年1月3日 20時
